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Prototype 2024-03-09 (2)

使用したAI NovelAI
お昼を買いに売店へ向かい、帰ってくると絢奈がナンパ男に絡まれていた。絢奈の機転でどうにか事なきを得たものの、喧嘩慣れしていない僕は不甲斐なくただ殴られるばかりだった。

(あんただって、何も知らないガキを食って良い思いをさんざんしてきたんだろ?)

ナンパ男の言葉がリフレインする。きっかけやいきさつがどうあれ、僕はあいつと同類に過ぎない。
僕は大人で、教師で。絢奈はまだ小さな子供で、僕の教え子だ。おもちゃにされてるなんてのがただの口実だって、本当は自分にもわかっている。僕はただその口実に甘えてるだけで、本当に絢奈を玩んでいるのは僕の方だ。

その時、部屋のドアがノックと共に開かれた。私服に着替えた絢奈が、白いビニール袋を片手に提げて立っている。
僕の手当てをする間、絢奈は始終口を噤んだままだった。あんな目に遭った後なのだ。無理もないだろう。

「……どうして、こんな無茶なことしたんですか?」
「僕は、絢奈の彼氏だからね。彼氏が彼女を守るのは、当たり前のことじゃないか」
「ふざけないでください! 先生は、わたしのおもちゃじゃないですか! いっつも情けなく、わたしにおねだりしてくる癖に!!」
「絢奈……」
「これまでずっと、先生に酷いことをしてきたんですよ! 今日だって、困ってる先生を脅して、無理やり、海に連れてきたのに……」

睨みつける少女の目尻にじんわりと涙が浮かぶ。その言葉で、絢奈が今の状況に対し、責任を感じていることがわかった。

「僕は絢奈の言うことを、嫌々聞いてる訳じゃないよ」
「せん、せい……」
「あんなことがあったけど、そんなのは絢奈が気に病むようなことじゃないよ。だから……泣かないで、絢奈」
「…………っ」

その時ふと、唇に柔らかな感触が触れた。伏せられた絢奈の、長い睫毛が至近にある。少し湿った、熱い吐息が口元にかかる。ぬめった舌先同士が軽く触れあい、一拍遅れて、絢奈と唇を重ねていることに気づく。

「あ……ご、ごめん、なさ……」

はっとした顔で身を引く彼女を離したくなくて、華奢な肩をぐっと抱き締めた。

「だめ、です……せんせ……。んっ……ふ、んんっ……ぁ……っ」

湧きあがる衝動に突き動かされるまま、半ば強引に絢奈の唇を奪う。
殴られて切れた口内が滲みたけど、それでも止めることなんてできなかった。

呪文

入力なし

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