凪紗ちゃんの最期
ここ波濤国を治める水上竜巻(みずかみりゅうかん)にはとても美しいひとり娘がいた 名前は凪紗という
水色の長い髪の見目麗しい まさに美少女という言葉が似合う そんな女性だ
気立ても良く 波濤国の姫という立場でありながらも官僚、兵士、領民にも分け隔てなく接する心のやさしい女性である
しかし逆にその波濤国の領主竜巻は強引な政策で領民を苦しめ 逆らう者には体罰はもちろんのこと処刑することも辞さないワンマン領主で領民からのストレスもすでにMAX状態だった
そんな悪辣な領主の娘とは思えないほどやさしい女性の凪紗だが 実はやらしい女性でもあった
だがそんな姿を見せる相手は1人だけで それは凪紗に仕える従者の田上嵐という男性にだけであった
まだ戦国の世になる前の10年前、まだ凪紗が小さい頃から某大企業の令嬢の執事として田上は凪紗に仕えており 凪紗にとっては田上は初恋かつ今でも恋慕を寄せている相手である
そのため まだ平和だった頃キャンプに行った際はまだ10歳の凪紗が田上のテントに忍び込み田上のおちんちんを見ようとしたり逆レをしようとしたりするなどの猛アタックぶりだった
もちろん今でも凪紗の田上への恋慕の気持ちは変わらないどころか一層増して恥ずかしがりながらも全裸で田上を部屋で迎えたり、なぜか城内で全裸になってるところを田上に見られたりと性欲も抑えきれない状態になっていた 一応オフレコにはされていたが城に仕える者は凪紗のやさしいけどやらしい性格は周知のところであった
そんなある日に田上は竜巻の命令で波濤国の若い官僚数人と隣国の官僚との会合に出かけたのである 数日とはいえ田上が側にいないのを寂しく感じる凪紗だが笑顔で見送った
しかしこれが田上が生きている凪紗の姿を見る最後だったのである
隣国に着いた田上は隣国の領主から竜巻が田上たちをここに行かせた真の意味を知ることとなる
それはまもなく領民からの反乱を予期していた竜巻は田上や若い官僚たちの命を守るために会合と嘯いて行かせたとのこと
それを聞いた田上は皆の制止を押し切って波濤国へと戻ったのである
波濤国は今領民たちの反乱の真っ只中、その勢いは凄まじく既に城内に押し寄せていた 凪紗は女官たちと共に逃げ出そうとしたが領民たちに見つかり捕まってしまった
凪紗や女官たちは領民たちに服を全て剥がされ全裸にされた
止める者もいたが凪紗や女官たちは領民たちに輪姦され、女官たちは最後には全裸のまま城から投げ捨てられ転落死した
領主竜巻の娘である凪紗はそれだけで済むわけがなく領民の1人がオレの娘は竜巻に絞首刑にされたと言って凪紗の首を絞め始めた。すると他の領民たちからそれだけでは足らないと凪紗をロープで縛り首にかけ吊るし上げたのである
田上が波濤国の城に戻ると中はひどい有様だった
死体がいくつも横たわり 中には全裸死体となっている女性もいた
田上は城の中で必死に凪紗の姿を探した
そして凪紗を発見することはできたのだが それは無残な全裸死体となった凪紗の姿だった
田上はその姿に嗚咽した
田上は無残な全裸死体となった凪紗の目を閉じさせ 自分の上着を被せてから抱きかかえ 何処かへと消えた
その後田上の姿を見た者は誰もいない(終)
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