80年の軌跡
自分の人生はどうだったろうか。
幼馴染の彼と結婚して、雑貨店をずっと切り盛りしてきた。
子供は男が2人いて、まあグレずに真面目に社会人になって独立していった。
夫は10年前にガンで亡くなった。それを機に雑貨店は閉店した。
私は昨日80歳になった。絵に描いたような平凡な生活だったけど幸せだったと思う。孫も4人いるしね。
「そろそろ、よろしいか?」隣で私の走馬灯を見せてくれた黒猫が言った。
「はい」私は答えた。黒猫は死神だった。
「そうか、君は机に躓いて窓枠で頭を強打し亡くなった。痛みも苦しみも感じる前に意識を失ったのは幸いかもしれん。遺体は、今日の夕方に用事で来た次男が発見するだろう。」
「はい、遺体が傷む前に発見されるのは幸せです。」
「そうか、そうだな。それでは行こうか。」
「はい」
私は私の体から離れた。空に上がっていく。自宅の屋根が小さくなる。私は呟く。
「さようなら」
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