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白くま少女の終末譚④

使用したAI Dalle
【1枚目】
昔のことを思い出しているうちに、私はいつのまにか、廃墟から花畑に来ていました。
そこはとても暖かくて、良い匂いのする場所でした。
(もしかすると、ここが天国なのかな?)
私のAIチップは、創造性が取り除かれていますから、自分で考えだした、ということはなさそうです。そうすると、私もいよいよ活動停止ということでしょうか。

そう考えたとき、私は急に胸が詰まる思いがしました。
今思い出していた過去のこと、それに世界を旅して回った記憶。
骨組みだけ残った建物に、優しい雨が降り注いでいました。
砂漠の片隅に、緑が芽吹いていました。
清涼な雪解け水が、滝となって轟音を響かせていました。
毎日日が昇って、沈んで、雲が流れていました。
それらがとても愛おしくて、気づけば私は初めて、涙を流していました。

【2枚目】
遙か以前、お父さんに聞かれたこと。「僕が君を起動したことは、正しかったんだろうか?」

いまなら答えられます。
こんなにたくさんの、かけがえのない想い出があるのは、お父さんが私を起動してくれたから。もしあのまま倉庫に眠って朽ちていくだけなら、私は何も、寂しささえ知ることはできませんでした。
だから、お父さん、ありがとう。私に命をくれて。
そして、さようなら。人類が残した、愛おしい退廃世界よ。

呪文

入力なし

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