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「絶望の旋律」
魔皇によって各地のサラトバ連合軍は次々に全滅させられていく……彼は笑いながら破滅と絶望をサラトバ大陸の人々に刻み付けていく。

「有象無象の馬鹿共に任せず……最初から私が出ていればよかったのだな」

魔皇は愚痴を溢しながら向かってくる者を葬っていく。

各地の連合軍を全滅させると魔皇は中央湖に出現し宣言した。

「終わりにしようサラトバの者共よ」

だが魔皇に誤算があったとしたら中央湖には各国の政治主導者を護衛する為の精鋭が集結していた事であろう。

魔皇が中央湖に出現すると一斉攻撃が始まった。

この攻撃で魔皇は初めて自分の身体が傷付く感覚を知った

「こうでなくてはな……歯応えのない奴等ばかりでつまらなかったのだ」

サラトバの精鋭達は神経をすり減らしながら攻撃を続け……そして叫んだ

「無念に死んでいった者達の痛みを知れ!」

そして戦闘が膠着状態になる時間が訪れた……仲間を失いながらも懸命に戦うサラトバ連合軍の中にモヤモヤと疑念が支配し始める。

(どれだけ斬り刻めば……どれだけ奴が血を流せば倒せるんだ?本当に奴の生命を削っているのか?)

そんなサラトバ連合軍に魔皇は絶望を叩きつける

「ここまで私を追い詰めたのは貴様らが初めてだ……我が言うのはオカシイかも知れんが、侵略者として一方的な殺戮はつまらなかったのだ。私も本気でいかんとな」

サラトバ連合軍の精鋭達は心の底から湧き上がる恐怖を必死に抑え込みながら思った

(化け物め!)

呪文

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