ログインする ユーザー登録する
投稿企画「#読書」開催中!特設ページへ ▶
ここはシラクレナ、シオン藩とスワガ藩の境に位置する地の、とある墓地である。
この墓地は普通とは異なっており、埋葬されるのは人間ではなく動物のみであった。
その墓場を管理するのは、一人の動物をこよなく愛する少女。名を霞(かすみ)と言った。
彼女は幼き頃から一匹の犬と暮らしていたのだが、その犬が不慮の事故により命を落とし、悲しみに暮れる中墓をたてたのが始まりであった。
それから彼女は、野良も飼われも分け隔てなく、全ての動物の魂が安らかに眠れるようにと、次々に動物の供養をしていき、気がつけば立派な墓地へとなっていた。

そんな彼女には、妖獣とはまたことなる妖、動物霊がはっきりと見えていた。
霞に愛され安らかな眠りの地を得た動物達は、感謝のあまり成仏せずに彼女の傍に残っているのである。

「ねえ、あなたたちにこんなことを頼むのは、とても心苦しいのだけれど……」

霞がおずおずと語り掛けると、墓地中から動物霊がなんだなんだと次々に集まり始める。

「今、この国は大きな争いごとに巻き込まれているでしょう? だから、その……少しでも早く終わってほしくて、あなたたちの力を借りたいの」

申し訳なさそうに彼女がそう口にすると、霊達は嫌がるどころかむしろ、役立てることを喜ぶように宙を舞った。

「も、もちろん、直接戦場に行ってほしいなんて、そんな恐ろしいことは頼まないわ。 ただ、今後戦うことになるかもしれない他の国の事を、調べてきてほしいの。 あなたたちなら、水場でも森でも、越えて行けるでしょう?」

その問いかけに、霊達は勿論と頷く。
それを見た霞は控えめに笑みを浮かべるが、またすぐに心配そうな顔になって念を押す。

「でも、危ないと思ったらすぐに帰って来てね。 ほとんどの人には見えないだろうけれど、どんな力を持った人達がいるかわからないから……」

ふわふわと漂う霊達は、おのおの大丈夫だというようにくるくる飛び回ると、早速散り散りになって飛んでいく。
その後ろ姿を見送りながら、霞は両手を合わせて無事を祈るのであった。

呪文

呪文を見るにはログイン・会員登録が必須です。

イラストの呪文(プロンプト)

jacket partially removed, heart in eye, burnt clothes, holding fishing rod, kanji, doujin cover, pentagram, tape gag, adjusting headwear, red socks, friends, cloud print, coke-bottle glasses, oral invitation, competition school swimsuit, barbell piercing, gradient legwear, prisoner, blood on breasts, wind chime, carrying over shoulder, tape measure, flaming weapon

イラストの呪文(ネガティブプロンプト)

jacket partially removed, heart in eye, burnt clothes, holding fishing rod, kanji, doujin cover, pentagram, tape gag, adjusting headwear, red socks, friends, cloud print, coke-bottle glasses, oral invitation, competition school swimsuit, barbell piercing, gradient legwear, prisoner, blood on breasts, wind chime, carrying over shoulder, tape measure, flaming weapon
  • Steps 25
  • Scale 6
  • Seed
  • Sampler DPM++ 2M SDE Karras
  • Strength
  • Noise
  • Steps 25
  • Scale 6
  • Sampler DPM++ 2M SDE Karras

はるさめさんの他の作品

はるさめさんの他の作品

すべてを見る

おすすめ

Amazon

トレンド

すべてを見る

ユーザー主催投稿企画

すべてを見る

新着イラスト

すべてを見る

ちちぷいグッズ

ショップを見る