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神の繭 『覚醒、そして…』 Divine Cocoon "Awakening, and..."

使用したAI その他
あれからどの位の時間が過ぎたのだろう。
仲間の策略にはまり、神の繭の中に取り込まれ静寂に包まれた時間を過ごしていた。

周りは瓦礫と肉魂、自身も捕らわれている為に身動きがとれない。僅かに入り込んで来ている月明かりが照らす空を虚ろな目で見つめる。

『私は…何の為に尽くしてきたの?』

尽くしてきたのではない、ただ『言われるまま』『命令されるまま』行動していた、そう私はただの操り人形だった…。

『誰?誰かいるの?』

姿は見えないが気配は感じる。その気配は少しずつ私に近づいてくる。誰?誰なの?

《恐れる事はない、我に汝を捧げよ》
《わかるぞ…汝は『人間』を憎んでいる事》
《汝を裏切った『組織』を憎んでいる事》

『誰?誰かいるの?答えて!』


その気配は私の近くにやってきた、そんな…こんな事ありえない…

《我に汝を捧げよ、さすれば無限の力授けよう》
《さあ…恐れるな、我に汝を捧げよ》

『あ…ああぁ…うあァ…』

頭の中を『何か』が書き換えている、全身が軋む様な痛み、焼け付くような激痛が駆けめぐる。

『ぎぁ…がぁ…あ"ア"アァ…』

頭が、身体が、痛い…痛い、痛イ、イタイィ!

《そうだ…我を受け入れよ…さすれば汝に力与えん》
『ぐァ…あ"ア"アァ…』

どうしたのかしら?さっきまでの激痛が無くなった。身体の内側から力が溢れ出してくる。

『フフフ…アハハ…』

《これで我と汝は『一つ』の存在になった》

今までにない心地よさ、少しだけ意識を手放し眠りについた。…あぁ、この後が楽しみだ。

『儀式』が完了して24時間が経過しようとした頃、神の繭周辺にいた司祭達の耳に何か崩れる音がはいった。慌てて『神の繭』の前に辿り着くと、そこには瓦礫と化した繭の上に座る女性の姿があった。

『ま、MALIA?どうしてここに?』
『あら、何を驚いているのですか?司祭様とあろうお方が情けない。』

以前のMALIAと容姿が違う事に驚いた。明らかに彼女であって彼女ではない、その存在に恐怖すらかんじていた。

『司祭様をお守りするんだ!』

取り巻きが司祭を護る様に陣取り、武器を構える。しかし、次の瞬間司祭を除いた人々は変わり果てた姿になっていた。

『こ、これは…一体。MALIA君の仕業なのか?』
『どうでしょうねぇ?でも貴方に選択の余地はありませんよ?』

ケラケラと笑いながら語りかける、そして司祭に選択を迫る。

『選ばせてあげる。今この場で彼らの様に命を散らすか、何事もなかった様に『我』を崇めるか?』

拒否すれば自身の命は無い、それでは悲願を達成した意味が無い。だが、背に腹は変えられない。

『わ、わかりました。我が身尽きるまであなた様に従いましょう。』
『懸命な判断です。さあ、皆の元へ戻りましょう。』

同日、大聖堂に同胞を集め高らかに宣言をする。

『遂に悲願は果たされ、我らの前に《支配者》が舞い降りてこられた!さあ、今こそ讃えよ!』

大聖堂に『おおっ!』と声が上がる。
だか、1人否定的な態度を露にする、そしてMALIAを指差し非難する。

『何故こんな小娘に従わねばならん!小娘に従う位なら…ウゲッ』

男に手をかざし握りこぶしを作った瞬間、《グシャッ》と音を立て肉魂へと変わり果てた。

『貴方達もこうはなりたくないでしょ?』

周囲が恐怖と不安でどよめく中、ケラケラと笑いながら祭壇へ歩いていく。その姿に周囲の人間は改めて祈りを捧げる。

祭壇へ辿り着くと彼女をオーラが包む。
そして、彼女は彼らに忠誠心を確認する。

『さあ我に祈りを捧げよ!新たな時代を我ら《越夜隊》が築き上げる為に』

司祭を含め周囲の人間もMALIAを《支配者》と崇め祈りを捧げる。そして、MALIAの笑い声が大聖堂に響く。

『フフフ…世界は我のモノだ。』

月明かりに照らされた彼女を赤いオーラが包む。
彼らは気付いていない、自分達が過去と同じ《大罪》を犯している事を。

…そして再び世界は少しずつ滅亡へと歩みはじめる。

※ 生成はサイト『Pixai』を利用しています。

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