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彼の名は
鈴原・S・和秀(すずはら・シルバニア・かずひで)
イギリス人の父と日本人の母
から生を受ける。
執事(バトラー)として、
戦刃家に仕えている。

「いのり様、紅茶のお味はいかがですか」

「大丈夫よ、問題ないわ」

バトラーたるもの護身術にも秀でており、

「やつを殺せば、金がたんまり」

「おやおや、覚悟はよろしいですかね?」

「ひいいいい!」

剣術にも秀でている

「和秀、稽古をつけてもらえないかしら」

「いのり様のご要望とあらば、すぐにでも」

愛刀「忠銀」(ちゅうぎ)
を握りしめ、

「それでは、始めましょうか」

彼は
戦刃流を習得している
『戦刃ー突ー』衝撃を出す
『戦刃ー舞-』周囲に斬撃を繰り出す
『戦刃-速ー』素早く相手を斬る
基本技を使う、
突は舞に強い、
舞は速に強い、
速は突に強い、
戦いの中で意識し剣術は使われている
和秀は特別な技は使わないが、
この3つを極めることで
紅や他の剣士に引けを取らない
実力を持っている。
まさに質実剛健が体となって現れた人物だ。

「いのり様、強くなりましたな」

彼女の成長に笑みを浮かべる

「えぇ、私は負けるわけにはいかないもの」

彼女の心のうちに熱いものを感じて、

「では、私も本気で望むとしましょうか」

眼鏡がキラリと光る、
平手打ちの構えをとる、

「いのり様、私の『速』を受けきれますかな?」

「受けてみせる!」

「では、いきますぞ!『戦刃ー即ー』」

『速』のその先、『即』
彼が最強に並びたるのを垣間見る一幕

(これでは『舞』では対応しきれない!)

いのりはボロボロになって、横たわる

「和秀は強いわ」

いのりは微笑む

「滅相もございません」

和秀は刀を鞘に収め、一礼する

夕焼けの空が見えた

公人といのりは夕食を共にとる
パンを斬る和秀

「 すっすごいすぐに食材が次々と斬られていく!」

「お嬢さまどうぞ…」

「ありがとう鈴原」

戦刃家の執事はすごいのだ。

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