気にならないと言えば嘘になる
使用したAI
Stable Diffusion XL
一応続き物でやってるシリーズです。
話の流れとしての前回はこちら。
https://www.chichi-pui.com/posts/2e19a856-eb41-494e-a63c-4e3b7285a6e6/
AI音楽生成sunoで化け狐枯葉様のテーマ曲つくってもらいました。
イメージとしては孤独に自由に生きているけどこのまま放っておいたらいずれ消えて無くなってしまいそうな『何か』です。
title:"酒が美味かったからもう少し生きてみるか、と化け狐は言った"
https://suno.com/song/b70990eb-8c6c-4efd-9b00-1561770f115e
こちらは以前にも紹介した枯葉様との邂逅時のイメージ曲。
title:"A stray fox in an abandoned shrine－廃神社のはぐれ狐"
https://suno.com/song/b197ffa7-8b81-49bf-a258-ab7601b91054
切り落とされた呪い人形の腕の気の向くまま、という未来永劫聞くことはないであろう放浪旅。
私はその旅も終わりが近いことを感じていた。
一時期は山道をいったりきたり、ただ無意味にうろうろしているだけなのではと不安になる時もあった人形の腕は、ある時から明らかに一方向を目指すようになったのだ。
気付けば夏の暑さはすっかり過ぎ去り、木々が少しずつ秋を纏い始めている。
――神社でしょうかね。今まで見てきたのと規模が違うみたいですが
そうして私達は、参道へ続くと思しき鳥居と階段の前に居た。
人形の腕は階段を一段ずつのたのたあがっていく。
一方、化け狐は鳥居を前にして思案気に腕組みをして周囲を眺めていた。
――何か気になることでも？
「気にならないと言えば嘘になる」
化け狐はなおも怪訝な様子で周囲を見回しながら返答する。
「ここに来たことはない。が、もしかしたら知らんことも…無いのかも、知れん、と思ってな」
要領を得ないが、本人もわかっていないという様子だった。
「行けばわかるだろう」
化け狐の後ろをついていく。
「しかし、随分と男一人の参拝が多い神社だ」
家族連れも勿論いる。ただ割合としては男性一人の参拝者が多い。なんだか珍しい気がする。
しばらく紅葉を愛でながら進んでいると、階段を下りてきた見知らぬ中年男性から声をかけられた。
『お、でかい姉ちゃん見ない顔だな。新入りか、それとも神社務めか？』
「…新入り？何のことだ？」
怪訝な顔がさらに怪訝になる。
『おや、観光客か。それは変なこと聞いてすまなかった。気を悪くせんでくれな』
男性は手をひらひらとさせながら階段を下りて行った。
「おい、何のことかわかるか？」
さあ、と返答する。実際、全く見当もつかなかった。
ここで推測するより行った方が早かろう、と足は止めずそのまま上り続ける。
そうして割と汗びっしょりになったくらいの所で階段をのぼりきり、神社の境内へ辿り着いた。
そこで真っ先に目についた事は彼女も同じだったろう。
――他にも、結構、居られるものなんですね。
「ふむ」
神社が荘厳だとか参拝客で賑わってるとかそんなのはいったんおいといて。
私は面食らっていた。
化け狐がたくさん居る。
呪い人形の腕だけはそんな光景を意にも介さず、じゃくじゃくと玉砂利の上を這っていた。
彼女は枯葉と書いて『こよう』と自称している化け狐。
本名を知っているのは百年以上前に親交があった古狐達と稲荷大神様だけです。
彼女は長い年月、呪い憑きや怨霊の類を祓い消滅させてきた反動で呪いに全身を蝕まれているので彼女に迂闊に触った生物はやばいことになります。
---------------------------------------
さてー、もう少しでこの放浪旅の章も終わります。
あとはこの神社でのあれこれが間延びせずいい感じにできればですけど～。
こちらの化け狐のシリーズは #廃神社のはぐれ狐 タグで纏めています。
よろしければ以下のリンクからどうぞ。
https://www.chichi-pui.com/illustration/posts/tags/廃神社のはぐれ狐/
話の流れとしての前回はこちら。
https://www.chichi-pui.com/posts/2e19a856-eb41-494e-a63c-4e3b7285a6e6/
AI音楽生成sunoで化け狐枯葉様のテーマ曲つくってもらいました。
イメージとしては孤独に自由に生きているけどこのまま放っておいたらいずれ消えて無くなってしまいそうな『何か』です。
title:"酒が美味かったからもう少し生きてみるか、と化け狐は言った"
https://suno.com/song/b70990eb-8c6c-4efd-9b00-1561770f115e
こちらは以前にも紹介した枯葉様との邂逅時のイメージ曲。
title:"A stray fox in an abandoned shrine－廃神社のはぐれ狐"
https://suno.com/song/b197ffa7-8b81-49bf-a258-ab7601b91054
切り落とされた呪い人形の腕の気の向くまま、という未来永劫聞くことはないであろう放浪旅。
私はその旅も終わりが近いことを感じていた。
一時期は山道をいったりきたり、ただ無意味にうろうろしているだけなのではと不安になる時もあった人形の腕は、ある時から明らかに一方向を目指すようになったのだ。
気付けば夏の暑さはすっかり過ぎ去り、木々が少しずつ秋を纏い始めている。
――神社でしょうかね。今まで見てきたのと規模が違うみたいですが
そうして私達は、参道へ続くと思しき鳥居と階段の前に居た。
人形の腕は階段を一段ずつのたのたあがっていく。
一方、化け狐は鳥居を前にして思案気に腕組みをして周囲を眺めていた。
――何か気になることでも？
「気にならないと言えば嘘になる」
化け狐はなおも怪訝な様子で周囲を見回しながら返答する。
「ここに来たことはない。が、もしかしたら知らんことも…無いのかも、知れん、と思ってな」
要領を得ないが、本人もわかっていないという様子だった。
「行けばわかるだろう」
化け狐の後ろをついていく。
「しかし、随分と男一人の参拝が多い神社だ」
家族連れも勿論いる。ただ割合としては男性一人の参拝者が多い。なんだか珍しい気がする。
しばらく紅葉を愛でながら進んでいると、階段を下りてきた見知らぬ中年男性から声をかけられた。
『お、でかい姉ちゃん見ない顔だな。新入りか、それとも神社務めか？』
「…新入り？何のことだ？」
怪訝な顔がさらに怪訝になる。
『おや、観光客か。それは変なこと聞いてすまなかった。気を悪くせんでくれな』
男性は手をひらひらとさせながら階段を下りて行った。
「おい、何のことかわかるか？」
さあ、と返答する。実際、全く見当もつかなかった。
ここで推測するより行った方が早かろう、と足は止めずそのまま上り続ける。
そうして割と汗びっしょりになったくらいの所で階段をのぼりきり、神社の境内へ辿り着いた。
そこで真っ先に目についた事は彼女も同じだったろう。
――他にも、結構、居られるものなんですね。
「ふむ」
神社が荘厳だとか参拝客で賑わってるとかそんなのはいったんおいといて。
私は面食らっていた。
化け狐がたくさん居る。
呪い人形の腕だけはそんな光景を意にも介さず、じゃくじゃくと玉砂利の上を這っていた。
彼女は枯葉と書いて『こよう』と自称している化け狐。
本名を知っているのは百年以上前に親交があった古狐達と稲荷大神様だけです。
彼女は長い年月、呪い憑きや怨霊の類を祓い消滅させてきた反動で呪いに全身を蝕まれているので彼女に迂闊に触った生物はやばいことになります。
---------------------------------------
さてー、もう少しでこの放浪旅の章も終わります。
あとはこの神社でのあれこれが間延びせずいい感じにできればですけど～。
こちらの化け狐のシリーズは #廃神社のはぐれ狐 タグで纏めています。
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https://www.chichi-pui.com/illustration/posts/tags/廃神社のはぐれ狐/
呪文
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イラストの呪文（プロンプト）
jacket partially removed, heart in eye, burnt clothes, holding fishing rod, kanji, doujin cover, pentagram, tape gag, adjusting headwear, red socks, friends, cloud print, coke-bottle glasses, oral invitation, competition school swimsuit, barbell piercing, gradient legwear, prisoner, blood on breasts, wind chime, carrying over shoulder, tape measure, flaming weapon
イラストの呪文（ネガティブプロンプト）
jacket partially removed, heart in eye, burnt clothes, holding fishing rod, kanji, doujin cover, pentagram, tape gag, adjusting headwear, red socks, friends, cloud print, coke-bottle glasses, oral invitation, competition school swimsuit, barbell piercing, gradient legwear, prisoner, blood on breasts, wind chime, carrying over shoulder, tape measure, flaming weapon
- Steps 30
- Scale 5
- Seed 3696654959
- Sampler Euler a
- Strength
- Noise
- Steps 30
- Scale 5
- Seed 3696654959
- Sampler Euler a
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