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リガレア帝国のはずれにある村で、ヴェイダル博士はゼタリリアとともに静かな時間を過ごしていた。
義肢の操作にも慣れ、日常にも支障をきたさなくなったころ、教皇庁の使いを名乗る一団が村を訪れる。
彼らの要望はアズトラの宝剣を返すことだった。

「あなたはあの戦いの場に居合わせたのでしょう。では宝剣の行方も知っているはず。あれは我らエザリスの国宝なのです」

まず気遣うべきは彼女の安否ではないのか————
ヴェイダルは拳を握りしめた。

彼はエザリス王国に対して、ゼタリリアの回復状況を記した信書を送っている。
それなのに労いの一言もない。
彼女のことを捨て駒としか考えていないのか。
自分たちの代わりに少女を戦わせたことに対して、罪の意識すら持っていない様子だ。

「お引取り願えますか。貴方たちに話すことはありません」
「……大変なことになりますぞ、ヴェイダル殿。これは国家間の問題に発展するだろう」

使者は捨て台詞を吐く。
しかし、彼らが再びエザリスの土を踏むことは無かった。
帰路で大型獣魔の襲撃に遭い、船とともに海の藻屑となったのだ。

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