ウプィリ

2024/02/12

使用したAI Stable Diffusion

スラヴのウプィリは西ヨーロッパにおける吸血鬼とほぼ同じ存在。
生前に狼男や魔女だった者、教会から破門された者、異端者、犯罪者、洗礼を受けていない子供、非業の死を遂げた者、病気で死んだ者、自殺者、悪霊に襲われた者、動物に喰われた者…
要するに不自然な死に方をして死後の平安を得られなかった者はすべてウプィリとして現世に戻る可能性があると信じられていた。
そのような死者は墓から起き上がると生者や家畜を傷つけて血を吸い、旱魃や疫病を引き起こすとされた。

ウプィリは夜になると墓から出てきて眠っている人々や家畜から血を吸い、三番目の鶏が鳴く前に墓に戻る。
生前の姿をとどめているが血を吸うことによってふくらむ。
吸血のおかげで通常の死体よりも赤らんで健康的な外見をしているという。
家族や恋人に執着し、再度の夫婦生活を望んだりもする（それで子供が生まれたという話もあったりする）

木の杭で心臓を突き刺すと殺せるが、それ以外にも四肢の腱を切ったり肉にトゲを埋め込むといった方法もある。
これらには死者を大地に繋ぎ止めるための呪術的な意味と、物理的に動けなくする両方の意味があるとされる。
トゲのあるサンザシが有名だが南スラヴではポプラの杭が使われた。
だが杭を打っても効果がないというのもざらにあり、そのような死体は掘り起こされて焼かれた。

吸血鬼伝説の本などを漁ってみると、実際には農家の爺さん婆さんを葬ったら吸血鬼になって村に疫病が流行して大量に死人が出た…といった泥臭い話が多い。
貴人の美男美女が夜な夜な若者の血を求めてさまようような話は残念ながら美化された創作ということで。

呪文

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イラストの呪文（プロンプト）

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