ログインする ユーザー登録する
1,人気のないBAR

2,ある日、男は上司に歯向かった仕返しの残業を終えて帰路につくと、途中で街外れのBARを見つけた。明日は仕事が休みだったこともあり、1杯ひっかけてから帰ろうと入店した。
 気立てのいいマスターが経営しており、少しだけと思っていたが、マスターとの会話が弾みついついお酒も進んでしまった。

3,これだけ接客の上手い店ならなぜ人気がないのか考えていると、想像以上に酔いが回っていた。明日は休みとはいえ、そろそろ帰らないとマズい。会計をお願いすると想定の半分以下の値段だった。それなりに飲んで長居もしたのに、そんな金額では悪いと申し出るとマスターは「お代はこれで結構です。」と言われ、男は「いや、しかし」と食い下がるが、その途端に意識が朦朧として床に座り込んでしまう。消えかかる意識の中でマスターの服が溶け始め「そう…お代はね。」という言葉を聞いた。

4,温かいものに浸かっている感覚に男が目を覚ますと、腰から下がスライムに浸かっており、周りを見渡すと店の精細が欠いていることに気がついた。不意に背後から「目が覚めた?」と声をかけられ振り向くと、マスターだったと思われるスライムがこちらを見ていた。
 意識を失っている間に何が起こったか、訳もわからず混乱していると、スライムは男のことなどお構いなしに話始めた。
 分裂して増えるスライムが種として強くなるためには多種との交配が有効であり、麻痺毒を得てしまったこのスライムは交配を完了する前に相手を死に至らしめてしまうので、交配相手を探すのには困難を極めていた。
 そんな中、偶然にも耐性のある人間を相手とした時、酔いが回っているよう症状になった。最終的にその相手は死んでしまったが、自らの体液を薄めて提供し、徐々に濃度をあげて提供する事で耐性のある人間を見つけ出すことを思いついた。擬態を解かなければ同じ場所で交配相手を探せて、行方不明者も出ないので討伐依頼も発生しにくい。
 男は幸か不幸か耐性が非常に強く、薄めずに出されたドリンクを何杯も飲んでしまった為、目をつけられ濃縮された体液を飲まされて気絶させられたのだった。
 
5,スライムに纏わりつかれ逃げ出すことは不可能だと理解した男は再び周りを見渡すと、店の様子が豹変していることに気がつく。そこはBARなどではなく、スライムの体内だったのだ。
 「だから私のツガイになってくれる?」
 経緯を説明し終わったスライムはそう尋ねてきた。ある程度の自由と命は保証するし、いままで溜め込んだ金額で不自由なく暮らして行けると言った条件も提示してきた。

5,条件は悪くないどころか男からしたら好条件でツガイになることも考えた。
 しかし、相手は魔物である。いつ条件を反故にされるかわからない。男はどうにかこの場を切り抜けようと仕事を急に辞めてしまうと怪しまれてしまうとあなたにも危険が及ぶなどの様々な言い訳をした。

6,そのことを聞きスライムは渋々承知したようで、次の来訪する日を話し合った。
 拘束が解かれ男が帰ろうとすると「また来てくれるよね?」と問われ、男はもちろんと答えた。しかし、男は再び来訪するつもりはなく、通報することを考えていた。

7,次の瞬間、男は再び拘束されてしまった。
「なぜだ!?」と問おうとするが真っ赤に変色しつつあるスライムの威圧感にその言葉を飲み込んだ。
 「なぜ、私があんなに貴方の話やペースに合わせれたと思う?」突然のことで混乱した脳で男は必死に考えたが、その答えは出なかった。
 「私は触れている相手の思考を読み取ることができるの。これは相手を取り込むことでしか種を強化できなかった祖先が発現させた能力なの。」

8,男は必死に「必要なものがあれば揃える。」「あなたと一生添い遂げる。」と弁解した。
 しかし、猜疑心の高まってしまったスライムにその言葉は届かず、スライムの体に引き摺り込まれてしまう。必死に抵抗しながら「交配相手が必要なんだろう!」と発するも、「さっき言わなかったっけ。取り込むことでも種の強化は可能なの。」その言葉がトドメとなり男は取り込まれてしまった。

9,その後、取り込まれた男は抵抗していたものの1日ほどで吸収されてしまった。

10,「これで一生添い遂げれるね。」不気味な笑みを浮かべ、スライムは次の街を目指すのであった。

11,スライムの行方を知るものは誰もいないが、人間の街では行方不明になる者が絶えない。今も尚、適合者を求めてBARを経営しているのかもしれない。
12,常日頃から周辺に注意し、突然出現した建物には近づかないようにしよう。
 さもなくば、あなたもあの男の仲間入りすることになるかも知れないのだから。

呪文

呪文を見るにはログイン・会員登録が必須です。

イラストの呪文(プロンプト)

jacket partially removed, heart in eye, burnt clothes, holding fishing rod, kanji, doujin cover, pentagram, tape gag, adjusting headwear, red socks, friends, cloud print, coke-bottle glasses, oral invitation, competition school swimsuit, barbell piercing, gradient legwear, prisoner, blood on breasts, wind chime, carrying over shoulder, tape measure, flaming weapon

イラストの呪文(ネガティブプロンプト)

jacket partially removed, heart in eye, burnt clothes, holding fishing rod, kanji, doujin cover, pentagram, tape gag, adjusting headwear, red socks, friends, cloud print, coke-bottle glasses, oral invitation, competition school swimsuit, barbell piercing, gradient legwear, prisoner, blood on breasts, wind chime, carrying over shoulder, tape measure, flaming weapon
  • Steps 30
  • Scale 7.0
  • Seed 499861411
  • Sampler DPM++ 2M Karras
  • Strength
  • Noise
  • Steps 30
  • Scale 7.0
  • Seed 499861411
  • Sampler DPM++ 2M Karras

スライム研究所【閉鎖】さんの他の作品

スライム研究所【閉鎖】さんの他の作品

すべてを見る

おすすめ

トレンド

すべてを見る

FANZAランキング(PR)

すべてを見る

新着イラスト

すべてを見る

FANZAブックス(PR)

FANZA 動画ランキング(PR)

すべてを見る