ログインする ユーザー登録する
投稿企画「#ちちぷいバレンタイン」開催中!特設ページへ ▶

苔の一念に奇が宿る

使用したAI Stable Diffusion XL
我輩は森羅万象を司り万物を操ることが可能な、偉大なる奇術師ダンカークである──という自己紹介を毎日聞かされ、担当ナースの瑠夏はうんざりを通り越し虚無感を以て対応していた。最初は孤独を拗らせ精神を弱らせた中年男性患者が、神社の石段から転げ落ちて両足を骨折した、というから世迷い言を呟いても同情心から耳を傾けていたが、今となってはセクハラじみた発言も目立ち病棟内でもアンタッチャブルな存在となっている。今日も戯言、世迷い言を無視し聞き流すのだったが、突如不可解な発音の言語で何かを唱えたかと思うと、貴女は性を解放し今宵私に奉仕するのだ、と宣ってきた。呆れ果てながら、排尿カテーテルを割と強めに引っ張ると、情けない声で謝ってくる。人間こうはなりたくない、そう痛感しながら瑠夏は踵を返しナースステーションへと戻る。短い道すがら、あの聞き慣れない発音は何だったのだろう、とふと思った。しかしどうでもいいこと、とはいえ何故か気になる。それ以降、休憩時間まで瑠夏の思考はあの言葉にすっかり支配されてしまった。陽も暮れ薄暗くなった休憩室の真ん中に立ち尽くし、改めてあの言葉を反芻する。あれは、気がつけば彼女のイメージの中で至高の存在として象られていた。そしてその存在の言葉が、あの患者を通じて命令を下していたと解釈した。何故、そんな風に思考してしまうのか不可解であることは認識していたが、それを受容せねばという強迫が襲ってくる。呼吸が荒くなり、心拍数が跳ね上がる。命令に従うとすれば、私は淫らに成らなければいけない。普段ならあり得ない思考と論理に突き動かされるまま、瑠夏はゆっくりとロッカーへ近づき、そこにあるはずのないユニフォームに着替え始めた。夕刻も過ぎ、夕食の配膳車が病棟の食器を回収し終え束の間の安穏が訪れる。奇行虚言の果てに4人部屋でありながら一人で押し込められたあの患者は、両足の癒えぬ骨折のせいで身動きも取れず退屈を持て余していた。唐突にナースを呼びたくなり、徐ろにナースコールを押し続ける。相手が呆れようが困ろうが、脳内から溢れ出る取り留めのない戯言を発したくて仕方がなかった。そこへ、かつ、こつと音が近づいてくる。何の突拍子もないことを言おうかうずうずしながら待つ。そしてカーテンが開け放たれ、その相手に患者は瞠目した。いつもの顔、ナースキャップ、首から下はありえないほどに艷やかな光沢を放つ長手袋とボディースーツ……そして彼女の瞳の妖しさは、気の触れた彼にも異常を認めさせていた。一足歩むたびに彼女の豊満な肢体の美肉が揺れ、目に見えぬフェロモンが男の鼻腔を擽り淫靡な空気を匂わせる。ありえないことが現実となり、己を凌駕する狂気を前に患者は戦慄すら覚えてしまった。瑠夏は、ベッドに膝を乗せて、その豊満な乳房を存分に誇示しつつ、口を開け涎に包まれぬらぬらと照る舌を出して吐息を吹きかける。フェロモンの上乗せに相手は面食らって目眩すらしている。すると畳み掛けるように乳房を鷲掴みにし、もう片方の手は口元へ運び、しゅっ、しゅっと扱くジェスチャーを見せて地球上に存在しない発音で何言かを呟いたあと、患者に宣告した。「搾精のお時間ですよ……♡」

─────

いわゆる「深淵を覗き込む時、深淵もこちらを覗いている」という気◯いに付き合ってたら自分も気◯いになった、的な展開はシビアだがエロくし甲斐がある。悪魔か、はたまた異世界の邪神に触れたのか。それは何であろうと兎に角エロくあれ。

pixivにもこの「エロエロぴっちりナース」を投稿していたが、あっちは「成人男子は精子を国家に提供することが法で定められた近未来ディストピアで夜な夜な来院せず義務を履行しない違反者の下を訪れ搾精に勤しむ元内務省官僚のエリート」という設定だったが、今回は設定を変えて世にも奇妙なエロに転向。ディストピアものも気が向いたらリメイクしよう。

呪文

入力なし

おぶすまさんの他の作品

おぶすまさんの他の作品

すべてを見る

おすすめ

FANZA

Stable Diffusion XLのイラスト

すべてを見る

トレンド

すべてを見る

ユーザー主催投稿企画

すべてを見る

新着イラスト

すべてを見る

FANZA