ここでしちゃうね……?
永「入口にトイレあったの覚えてるんだ。もうすぐだからね」
愛「永くん、ごめんね。あたしが簡易トイレを持参してこなかったばっかりに……」
永「いや簡易トイレ持参してくるひとはそういないよ? 大丈夫、トイレはもうすぐだから」
愛「あたしの上着、持ってくれてありがとう」
永「いいんだよ、これくらい。軽いし」
愛「あたしがのろまだったばっかりに、みんなとはぐれちゃったのも、ごめん」
永「愛ちゃんはのろまなんかじゃないよ。ただ山にパンプス履いてきたのがね、ちょーっとミスだったかな~、と」
愛「うぅ。この靴、スカートにとっても合ってたから、我慢できなくて」
永「あー、ね。なら仕方ないよ。こういうのも、あとあと笑い話になるってもんさ」
愛「そして今は、おトイレを我慢できない……」
永「え。なんか言った?」
そう言って永は後ろをふりかえりました。
[写真1]
永「ンンーーッッ!!?」
永は目を見開きました。愛がその場にしゃがんで開脚していたからです。
愛「永くん。あたしね、もう無理そう……」
そう伝えてくる愛の瞳は少しうるんでいます。
永「む、無理って、なにが?! あ、あ、足が疲れちゃった?!」
その愛の脚は、普段見られないふとももまでさらしています。
愛「ううん、違う。おしっこ、我慢するのが」
永「ほええっ!?! え、マ?! じゃ、どうする!?! もう"する"しかない?! となると、どっか草むらで!? あっ、ならぼくは近くにいないほうがいいね!? ええっと"音"を聞かないために、やまびこと会話しておくよ?! 『ヤッホー!?』 つって――」
愛「どこにもいかないで」
永「……え?」
[写真2]
愛「永くんは、あたしを見てて」
永「それは、どういう――ん゛ッッ!!?」
永は我が目を疑いました。さっきまで愛の股間を覆っていたピンクパンティがなくなっているではありませんか。
愛「あたし、ここでしちゃうね……?」
永「しちゃうっ……て、なにを……?!」
愛「……おしっこ」
永「ホエエェェエエッ!?!」
愛「永くんには、全部見ててほしい」
永「!!?」
愛「……今日のあたし、ほんと最低。山にパンプス履いてきちゃうし、永くんに面倒かけちゃうし、簡易トイレ携帯してないし」
永「簡易トイレについてはほんと気にしないでいいと思うよっ!?」
愛「もうここまできたら、もっともっと最低になってやるの。あたしがここでおしっこするだけだと、恥ずかしいのはあたしだけ、でしょ?」
永「はあ(え、外でションベンって、恥ずかしいの?)」
愛「だから、永くんも道づれにするの。永くんはね、これからあたしの恥ずかしい姿を見て、いっしょに恥ずかしくなるんだよっ!?」
永「よ、よくわからんが、共感性羞恥というやつ?」
愛「たぶんそれ! 恥ずかしいのはあたしだけじゃない。それがあたしの目的だよ! 永くんもいっしょに恥ずかしくなっちゃえ!」
永「くっ、なんて最低な愛ちゃん(でも発想がちょっとかわいい)」
愛「そうだよ、最低なんだよ、あたしは!? うっ、うっ……」
永「ああ、涙目になってる?! 最低な自分をかみしめてるの?!」
愛「泣いてなんかないよっ?! 今は涙を流すより尿を流すときだよ!!」
永「別にうまいこと言ってないからね?!」
愛「ほーら、出るよう! んっ!」
[写真3]
愛がそう言うやいなや、びゅうっ、と愛のヴァギナから尿が飛び出ました。
永「わあ!?」
それは鞭をしならせたような一撃でした。
愛「ああんっ、すごい勢いで出たぁっ……いつもは、こんなお下品に出ないんだからね?!」
永「いや知らんけど!? そうなんだね!?」
愛「ああ、いっぱい出る、出るよぉ。びゅっびゅっ、音だしてるよぉ。聞こえる?!」
愛「うんっ……」
愛「いっぱい聞いてね? いっぱい見てね?! あたしがおしっこしてるとこ、ちゃんと見てねっ!?! そしてずっと、ずっと覚えててっ――ああんっ♡」
そこまで言うと愛の身体がビクンッと跳ねました。
永「どうしたの?!」
愛「おしっこしてるの、見られてるって考えたら――あんっ💗 なんか、気持ちよくなっちゃって、はあんっ💓」
永「えっ……!!?」
愛「はぅん、あうっ💗 ――あっ、あっ、あッ?!💞」
[写真4]
愛「💘ん゛あ゛ぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁあああああああっっっ?!?💘」
永「んああああああ?!? おしっこするときの顔じゃなーーーーーーーい!!?」
なんと愛は、放尿の解放感とは別にエクスタシーを感じたのでした。
愛「はうぅぅんっ💖 あうっ、ぁぁあう、うんっ💕」
愛は快感を分散するように首をぷいっぷいっ振ります。
愛「あああん、なにこれぇ?!💗 気持ちいいっ、好きっ❤ とっても気持ちいいのっっ!!!💓」
そう力強く訴える愛は、まるで女児が怒ったような儚さで、可憐でしかありません。そしてヴァギナは尿を噴き出すばかりです。今までの放尿とは別次元です。ぶしゅんっ、ぶゅしゅんっ、ジェット機が通過したような激しい音も出してゆきます。
愛「あんっ、あんっ💖!?! お腰が、勝手に、動くうぅんっ!!?💓」
愛の腰が絶頂の回数分、ビクンッ、ビクンッと弾みます。そのたびに愛のヴァギナは高く尿を振りまき、愉快な曲線を描きました。
愛「ああんっ、聞いてぇ!? すごい音でてるよぉお!? ぶしゅっ、ぶしゅっ、言ってるよぉっ!!? はぁんっ」
永「まさかのNext level?! どんだけ出るの!? どんだけ溜めてたの?! ああっ、ぁあっ、スカートにおつゆがひっかかてるよ?!」
愛「はぁーーーんっ、ごめんなさいぃぃぃっ!!💓 ふぇーーーーーん、――あん❤」
[写真5, 6]
愛「ああ、はうう……もうすぐ、終わるよ」
永「う、うん(女の子のことだからわからんのだけど、ここからまた『んああああっ!?』てなることは……さすがにないよね?)」
[写真7]
愛「はあ……スッキリした」
永「ホッ(無事放尿は終わった。愛ちゃんの表情も軽くなってる)」
[写真8]
愛「うっ、うっ……」
永「(と思ったらまた涙目!?)。ど、どうしたの」
愛「あたし……汚(けが)れちゃった」
永「は?」
愛「野外でおしっこするスカトロ女子になっちゃあああ、うえーーーん!」
永「いや、野ションごときでスカトロはないよ! だいじょぶだよ、ションベンは誰もがするんだから」
愛「……ほんと?」
永「うん。便器にしたか地球にしたかの違いだから。ほら、ずっと同じ体勢だと脚が痛くなるよ」
そう言うと永は愛に手を差しだしました。
その手を掴んで立ち上がった愛は、ぽよよんとぼんやりした様子です。
永「でも愛ちゃんが恥ずかしいって思ってるなら、」
愛「うん」
永「今日のことは、死ぬまでふたりだけの秘密にしよう」
愛「永くん……?! うんっ、ありがと……」
愛は泣いてしまいました。しかしその涙は先ほどのものとは違います。永のやさしさに触れて流れてゆくものでした。
愛「ううっ、うっ」
愛はポロポロと流れる涙を一つずつ拭いていきます。
愛「ずっと……」
永「?」
愛「ずっとふたりだけの秘密。うれしい」
それは愛が笑顔を取り戻した瞬間でした。
永「愛ちゃん」
屈託のない愛の微笑みは永をドキッとさせました。
愛「いっしょに、」
永「うん」
愛「いっしょに地獄まで持っていこうね💗」
永「あ、ぼく天国にいくつもりだけど?!」
永と愛が交際を始めたのは、それから間もなくのことです。付き合うきっかけについて訊かれても、ふたりはただ「好きだからだよ」と答えるだけです。ほかに一つ、心当たりはあるけれど、それはふたりだけの秘密なのですから。
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