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小さなボクのお師匠さま (AI Remastered)

使用したAI Stable Diffusion XL
十年前、ボクの住んでいた村は盗賊に襲われて滅んでしまった。
村を通りがかったお師匠さまはお母さんに頼まれて、ボクのことを弟子として引きとったのだそうだ。

お師匠さまの本当の名前は、ユーフィさまというらしい。
人間であるボクと違って、お師匠さまはエルフという妖精の一種なのだという。エルフは人間よりもずっとずっと長生きで、歳をとることがない。

お師匠さまはとても小さい。ボクと同じか、少し低いくらいの背丈しかない。
エルフはみんな、お師匠さまのように小さいのですかと聞いたところ、

「失礼なやつだな、キミは。いいかい、トーマ。これでもわたしは、立派に成人を果たした身なんだぞ。……そりゃまあ、郷の連中からは、ちんちくりんとか寸胴とか散々に言われてたし、ちと発育不良気味であることは、認めているが」

と、少し不機嫌そうに答えたので、エルフがみんなそうという訳ではないらしい。

もっと小さい頃はボクの面倒をつきっきりで見てくれていたけど、ボクが自分のことをできるようになると、だんだんとぐうたらなところが目立つようになった。
放っておくとごはんは食べないし、夜ふかしばっかりして昼まで起きてこない。最近はむしろ、ボクのほうがお師匠さまのお世話をしてるくらいだ。

お師匠さまは、ボクに色んなことを教えてくれた。文字の読み書きや、薬草の見分けかた。天気のことや、空のお星さまのこと。料理だって、家事のやりかただって、もともとは全部、お師匠さまが教えてくれたことだ。

この家での生活はとても静かで、そして平和だ。

森の奥にあるこの家へやってくるのは、行商のおじさんとお師匠さまに助けを求めてくる人たちぐらい。ボクにお母さんやお父さんの記憶はないけれど、お師匠さまがいてくれたおかげでさびしくなかった。
それどころか、やさしいお師匠さまと一緒に暮らせているボクは、とっても、とっても幸せなんだと思う。

だけど、最近のボクにはひとつ、だれにも言えない悩みごとがあった。
それは――。

呪文

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