もしも彼女がTSしたら_07
翌日、俺は失意のまま出社していた。
仕事もろくに進まずため息ばかりついていると、
?「どうした?ため息なんかついて。今日頼んだ仕事全然進んでないじゃない」
と、上から声が降ってきた。
〈画像1枚目〉
上司の奥沢花蓮(おくざわ・かれん)さん。
髪型は「タイパ重視」のボブカット。ピンク色の物が好きで、服装やアクセサリーに必ず取り入れている。
本人曰く「ショッキングピンクではなく桃色に近い薄ピンクが好き」とのことだ。
仕事がバリバリできるキャリアウーマンだが決して偉ぶらない。それでいて後輩の面倒見がとても良いから社員の人望が厚い。
俺もすっかり奥沢さんに頼りっきりになっている。
俺「……実はひろみのことなんですけど」
奥沢「ああ、例のカノジョね」
ちなみに奥沢さんには既に入れ替わりのことを話している。
さすがに最初はフィクションだろうとからかわれたが、今では唯一の相談相手になってくれている。
どうやらこういった現象に興味があるようだ。
俺は昨日あったことを奥沢さんに話した。
奥沢「なるほど、上手くいかないもんだね。もうちょっとでひろみちゃん色に染まると思ったんだけどな」
オッサンをデートに誘うことを提案した張本人は、唇を噛んだ。
奥沢「敵もさるもの、だね」
奥沢さんの目の奥が燃えている。
どうしてこの人はこんなにも逆境に強いんだろう。むしろそれを楽しんでいるようにすら思える。
奥沢「で、キミはどうしたいの?」
〈画像2枚目〉
俺「わかりません。なんか頭の中がこんがらがっちゃって」
奥沢「そしたら今起こっていることを何にでもいいからバーっと書いてみれば?少しはすっきりするかもよ?」
俺「わかりました」
奥沢「あまり根詰めないこと。私で良ければいつでも相手になるから。ま、カラダの相手はできないけどね?」
〈画像3枚目〉
いたずらっぽく笑う奥沢さん。
俺「ちょっ、何言ってるんですか!」
奥沢「それが終わったら、早く仕事片付けといてね〜」
俺「了解です。……行っちゃった。とりあえずやってみるか」
俺は手元のメモに現状と課題を列挙してみた。
確かに、ちょっとだけもやが晴れたような気がする。
続き→ https://www.chichi-pui.com/posts/d333f9be-60b5-48ed-8cee-4cc5d1d27f32/
第1話→ https://www.chichi-pui.com/posts/eb3bf0b9-56e9-4300-b91e-322411ace037/
☆10/22デイリーランキング25位獲得!ありがとうございます!
呪文
呪文を見るにはログイン・会員登録が必須です。
イラストの呪文(プロンプト)
イラストの呪文(ネガティブプロンプト)
- Steps 20
- Scale 7.0
- Seed 1747861506
- Sampler DPM++ SDE Karras
- Strength
- Noise
- Steps 20
- Scale 7.0
- Seed 1747861506
- Sampler DPM++ SDE Karras