ブルーラグーン
「はい、もちろん大丈夫ですよ。何なりとお話しくださいませ。」
「ありがと。ねぇ・・・私が今日フラれたって言ったら・・・驚く?一応、今日ここで過ごせてたぐらいにはちゃんと出来てたつもりなんだけど。」
「うーん、そうですね。お客様は同姓の私から見ても大層美人でございますが・・・男女の間柄はそれだけではないでしょうから、驚きはいたしませんね。」
「おお、ハッキリ言うねぇ。」
「申し訳ございません。差し出がましい発言でしたでしょうか。」
「いや?そんなことは無いよ?私は誤魔化されるの苦手だし。それで何言われてもいいし、何を思われてもいいから初見のバーに来たんだ。」
「・・・更に差し出がましい発言を許されるのであれば、お客様、そのお相手の事をそこまで本気ではなかったのではないでしょうか?」
「・・・どうして、そう思ったの?」
「お客様は、「一応、ちゃんと出来てたつもり」と申されました。男女の間では確かにそういう積み重ねも非常に重要な一面ではあると思います。ですが、一歩踏み込んでお相手とそういった点を擦り合わせは行いましたか?」
「・・・して・・・ない・・・ね。・・・そっか。私、相手のこと知ろうと・・・してなかったなぁ。」
「差し出がましい発言を重ね重ね申し訳ありません。」
「こちらも繰り返すけど、何の問題もないよ・・・ねぇ、もう一杯何かもらっていい?まだ余裕だから、度数もキツくてもいいや。」
「はい、かしこまりました。それでは少々お待ちください。」
・・・カクテル製作中・・・
「お待たせいたしました。ブルーラグーンです。」
「わぁ、綺麗な青色・・・じゃ、一口。うん!美味しい!」
「ウォッカとレモンジュース、更に色付けのブルーキュラソーをシェークして作るカクテルです。それを氷に入れたグラスに注いで完成ですね。ロングカクテルなのですが、度数は20度以上と少々高めなのでお気をつけくださいませ。お好みであればノンアルコール版のレシピもございます。」
「私はキツいのでも大丈夫だから、こっちの方が美味しいなぁ。うん、爽やかなレモンの酸味に、ウォッカのパンチが効いてて美味しい!ねぇ、何でこのカクテルを選んでくれたの?」
「実はカクテル言葉が「誠実な愛」というものになっております。狙いすぎかとも思いましたが、こちらを選ばせて頂きました。」
「・・・ね、また来てもいい?ふふっ。ずっと通いたいバーが出来ちゃった!」
「はい、もちろんでございます。またのお越しをお待ちしておりますね♪」
「カーット!!!いやー!凄い良いのが撮れました!お二人とも素晴らしい!」
「あー、緊張した。急に香澄から「役者やって」って連絡来た時は何かと思ったわよ、もう・・・」
「いや・・・凪咲、本当にありがとう・・・うちの宣伝兼ねたドラマ撮影だったんだけど、バーテンダー役とお客様役の役者さんが急遽体調崩しちゃってね・・・」
「で、日付どうしてもズラせないから、オーナーさんとスタッフさんが泣きつきまくって、バーテンダー役は香澄が。お客様役が私に頼まれたのよね。いや、良い経験にはなったから大丈夫よ。うち、副業OKの会社だし。」
「私ももちろんオーナーの頼みだから、問題が無いけど・・・いや、しかし二人とも素人の役者になっちゃいましたけど・・・本当に大丈夫ですか?」
「いやいやいや!何の問題もないですよ!むしろ元々の予定の役者二人には申し訳ないけど、更に良くなったまであります!もちろん元々の二人には、別の仕事を別途渡しますから大丈夫ですよ。」
「お二人、放送後に凄く反響あるかもしれませんから、覚悟しといてくださいよ!」
「「えー・・・そんな特に何も起こらないでしょー・・・」」
(放映後、美人過ぎるのに、見たことが無いこの二人は誰だ!?と話題に上がりまくって、二人は落ち着かない日々を少々過ごすことになるのだが・・・それはまた別の話)
呪文
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イラストの呪文(プロンプト)
イラストの呪文(ネガティブプロンプト)
- Steps 30
- Scale 7
- Seed 182293419
- Sampler DPM++ 2M Karras
- Strength 0.85
- Noise 0
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- Sampler DPM++ 2M Karras
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