廃墟の魔王城
以来300年、世は人間のものとなったが魔族との決別はなく、むしろ共存が進んだ。
かつての魔王城には魔素がなくなったことにより黒い霧が晴れ、青い空と白い雲がまわりを包む。
そんな苔むした魔王城に佇む旅人がいた。
彼は記憶を持ったまま転生した元魔王だった。
苔むした城の中を歩く。思ったほど荒れていない。むしろ管理され綺麗に保存されている。
「勇者は我との約束を守った。魔族と人間の共存は達成された」満足そうに旅人は言った。
「しかし、魔王様は今でも重罪人のままです」従者の少女が吐き捨てる。
「いいさ、我は勇者と約束した。全ての罪は我が背負う。その代わり残った魔族との共存を願う・・・とな」
「リザ、それよりさあ、せっかく転生したのだ。あのーなんだな・・・スローとかなんとか」
「スローライフです!」リザと呼ばれた従者の少女が頬を膨らまして言う。
「そうそう、そのスローライフをしてみたい。魔王時代では本当に休めなかったからな。本当にブラックだった。」
「全く・・・トップシークレットですよ。魔王様の趣味が料理だなんて・・・」
「どこかの街で食堂をやりたいのだ。ダメかな・・・」
「分かりました! お供いたします!」リザがすたすたと歩いていく。
旅人は廃墟の魔王城を向いて一礼するとリザを追った。
やがて二人の姿は森に消えた。
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