もしも彼女がTSしたら_05 デート編②
俺が次にオッサン(inひろみ)を連れて行ったのは遊園地だった。
テレビで紹介されるような巨大テーマパークほど立派ではないが、地元ではそこそこ名の知れた遊園地である。
休日ということもあり、園内は子連れの家族で賑わっている。
オッサン「なんでこんな所に連れてきたんだよ」〈画像1枚目〉
俺「まあまあ」
むくれるオッサンをなだめて、数々の遊具に乗り込む。
コーヒーカップ、メリーゴーラウンド、ジェットコースターに観覧車……。
最初は乗り気ではなかったオッサンも、何だかんだ童心に帰って楽しんでいるように見える。
遊園地に隣接した水族館の目玉・大水槽にはしゃぐさまは、まさにひろみそのものだった。
俺(もしかしてオッサン、順応してきてる?)
あの日から数日間、ずっとオッサンを観察してきた中で、判ったことが一つある。
それは、あの粗野で乱暴なオッサンの態度が、少しずつ丸くなってきているということ。
もちろん、こんな目に遭えば誰だってそうなるのかもしれない。
だが、それ以外にも歩き方やちょっとした仕草が無意識のうちにひろみのそれに似てきているのだ。
ひろみのカラダにとって最もラクな動きをしようとすると、無意識のうちにそうなるのだろうか。
これがいわゆる「カラダが覚えている」というやつか。
もしかするとオッサンの魂という想定外の異物に対して、ひろみの脳が拒否反応を示しているのかもしれない。
入れ替わったとはいえ物理的に脳を入れ替えた訳ではないのだから。
一ヶ月後には、性格も言葉遣いも記憶も、全てがオッサンからひろみのものに塗り換わっているかもしれない。
それは俺にとって一縷の望みだった。
オッサン「おい、見ろよあの魚!……っておい、オマエ泣いてんのか?」〈画像2、3枚目〉
俺「……すみません」
俺はいつの間にか感極まっていた。
しかしその淡い期待は、その後無残にも打ち砕かれることになる。
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第1話→ https://www.chichi-pui.com/posts/eb3bf0b9-56e9-4300-b91e-322411ace037/
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