こずえちゃん
なんでそんなところにいるのかわかりませんが、
生まれたときからずっとそこに立っていました。
枝はか細くて風に揺れていました。
こずえちゃんの髪も風に揺れていました。
なにもすることがないので、こずえちゃんはいつも空を見ていました。
空は高くて清らかで、みているだけで清々しい気持ちになりました。
あるとき、白い雲が流れてきたので、こずえちゃんは手を伸ばしてみました。
雲には届きませんでした。
空って高いんだな。わたしもいつか大きくなってあの雲といっしょに遊べるようになるかな?
こずえちゃんは木のてっぺんに立っていました。
今日も同じところに立っていました。
こずえちゃんは空とともだちでした。
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2件のコメント
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この風を感じる爽やかほんわり…!どうすればこんなに癒やされ〜る物語ができるのか感服しきりです…!
じつはこのモチーフ自体はかれこれ30年も昔に書いた詩がもとになっています。
内容はかなり異なりますが、梢が風に揺られながらずっと青空を見ている、青空に憧れている
そして空に向かって伸びて(成長して)いきたいと願っていること。
それらのテーマは変わっていません。
ようするに私にとって30年来のお気に入りなんです。なので気に入っていただけて嬉しいです(^^)
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