河童
「ああ、河童な。昔からおるよ。よく川で水浴びしとる」
「水着みたいなのを着ていましたが」
「ありゃ擬態だ。十数年前はすっぽんぽんだったがな、コンプラなんちゃらがあるんだろう」
「本当に、最初は少女としか」
「緑色の髪の毛や肌、水かきのついた手、尻に甲羅もある人間なんぞいるわけがない」
「怖くはないんですか?」
「ここらでは悪さをした話を聞いたことがないから、みんな放っとる。少子化で若いもんがいなくなっとるから、キャパキャパいって遊んどるのを見るのも癒やされるわい」
「これを公表すれば、来訪者も増えて豊かになるのでは?」
「そんなことして悪さする人間が出たら可哀想じゃろ。そっとしていてやるのが一番だて」
「最後に一つ、皿があるようには見えませんでしたが」
「そりゃ隠しとるんだ。若い娘にとって、部分禿げは恥ずかしかろうて」
村人はそう言って自分の頭を叩きながら笑った。
(『ある山村の夏』より抜粋)
呪文
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