モくヒょう…すカイペネトレイター

2024/08/01

使用したAI Stable Diffusion XL

少女が爽やかな夏風の吹く丘の上に立っている
自身の身体を優に超える大きな砲を腕に装着した姿は異様だが、重量を感じていないのか平然とした様子で遠くに見えるニューナゴヤの高層建築物群スカイペネトレイターを見つめていた

「ふぅ…スカイペネトレイターか、あれかな？」
『そのようでス。マすたー・ユぴてる…スカイペネトレイター周辺に敵勢力ヲ確認しましタ、交戦しテいる模様デす』
「そうかぁ、もう始まってるみたいだねぇ…普段お仕事してないからね、ここらへんでやっておかないといい加減、怒られちゃうわ」
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ユピテルがシェルターで目覚めた時、他の者達とは違い一般常識と幾ばくかの専門知識以外の記憶を失っていた
自分は何者なのか…それを知る為に旅人となった
多くの旅人は奇跡の残響を所有していたが、彼女はその身1つで旅立って行った

幾つかの出会いと別れを経て終末事変で放棄された軍事拠点に辿り着いた彼女は朽ちた砲台の下をその日の寝床と決めて砲台に触れた時、砲台のFCSとして搭載されたMUNIが突如起動した
ユピテルはそのまま朽ちていくだけとなった一晩の隣人に何となく情が移ったのか砲台を改修し「イオ」と命名し旅の道連れにすることにしたのだ
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「じゃあやりますか…イオ、起動して」
『リョうかイしまシタ…距離約20、発射誤差±0.001、着弾点までの損失係数0.1と推定、リアクター正常…』

右腕の砲が稼働を開始すると、周囲に甲高いリアクターの駆動音が響き、リアクターのエネルギーが砲身に注がれ砲身内で超高温のプラズマが形成されていく
冷却システムが作動し白い霧のような冷却ガスが砲身を包み込み、やがて周囲は蒸気に覆われ、時折砲身から漏れた微かな電子が行き場を求めて紫電となり蒸気の中をバチバチと音を立てて無軌道に走っているのが見える

『発射準備完了、現地の味方部隊退避完了、発射指示いつデもどうゾ』

「はいね、それじゃ…プラズマ砲…発射！」

次の瞬間、プラズマの光弾が音もなく砲口から放たれ、空を切り裂いた
人の目では捉える事のできない光弾は紫電となった軌跡が夏空へ無秩序に舞っていくのを見て初めて発射されたと認識できる
これが夜の空であったなら光が紫電の尾を引いて飛翔し、さながら流星のように見えた事だろう

---- 数秒の静寂の後、遠くに見える建築物の地上部に爆発が見えた、それから幾秒か遅れてどぉん！と爆音が聞こえて来た

ガシャ…バシャッバシャッバシャッ…！
砲身のカバーが音を立てながら前方にズレて露出した砲身から冷却用ヒートパイプが飛び出し、冷却機構によって暑苦しい蒸気がもあもあと立ち上り始めた

『目標集団沈黙、味方の被害は極軽微と認定』
「依頼完了ね。ふぅ…まったく…暑くてかなわないわよね…」
緊張を解いたユピテルは襟元をパタパタとさせながら相方に愚痴る
『まったくでス、サいだいシゅつリょくではナいとしてモ、ネつハっせイしまスし、キょうはトくに、モうしょビとなっていますからね』
「どおりで…ま、これで私の仕事は終わったわ、こんな物騒な所に長居するもんじゃないわ…そうだ涼しい所に行こう、ここからならセトからナガノに向かってさ…」

そうして、次の目的地の相談をしながら少女達は丘を立ち去って行った
未だ夏空に舞う紫電を残して

呪文

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イラストの呪文（プロンプト）

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