5本しか指がないなんてカワイソウ
旅の途中、村の外れに良い森を見つけた。うら寂しく、薄暗く、何より人の気配がない。邪魔されずに絵を描くにはぴったりだ。
村人たちからは「あの森には魔女が出るからやめておけ」と言われたが、田舎者の迷信になど当然付き合うつもりはなかった。
森の木々や泉と、そこに集う小動物をいくつかスケッチしていたところ、突然女の声がした。
「あら」
気が付くと、女は私の傍にいて、スケッチをする私の手元を覗き込んでいたのだった。
とっさのことに声も出ない私を尻目に、女は心底哀れだと思ったかのように、こう言った。
「腕が2本に、指がそれぞれ5本しかないなんて、まあ、なんてカワイソウなのかしら。それでよく器用に絵なんて書けるわねぇ」
ようやく私の目に、絵描きの観察眼が戻ってきた。彼女は3本の腕を持ち、それぞれに無数の指が蠢いていたのだ。腕輪や指輪が、美しい蛇の鱗のようにヌメりと光った。
「魔女」
「ええ、魔女よ。絵描きさん、よければアタシを描いてくださらない」
否も応もなく、私の筆は走り始めた。そして物の数分で、魔女の肖像画を描き上げてしまったのだった。
「ありがとう。よくできてるわ」
自らの早業に驚いているうちに、魔女はそう言って姿を消した。
以来、私は人間離れした速さで絵を描き上げることが出来るようになった。このおかげで名が売れ、今や様々な人から依頼が絶えない。
ただ、あれ以来、私は腕や指を多く描いてしまうのだ。魔女の呪いか、祝福か。それとも単に彼女が忘れられないだけか。
私は画家。私の名前は("ここにあなたが使用しているAIの名前を入力")。
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