レスランドとグランゼン1 「密約」
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この世界に絶対という言葉はない
長い間平和を保っていたサラトバも、かすかな利害のズレから
全面戦争の運びとなってしまった
戦争に勝敗などない、長引くほどに犠牲と憎悪を増幅させていくだけである
レスランド国内においても長引く戦乱により市井から鉄製の器具が徴発され庶民の不満が鬱積していた
王太子フィメリアは自身の無力さを恥じた
「豊穣の大地の主よ、なにか、なにか、私に力をお与えください……」
祈るような気持ちで考えていると
情報機関から一報がもたらされた
「グランゼンが食糧不足に陥っている」
フィメリアは戦乱を終結に向かわせる一筋の光を見出した
「卑劣だと罵られてもいい、この戦いを終結させられるなら
よろこんで汚名をかぶりましょう」
フィメリアは筆を走らせた
長い間平和を保っていたサラトバも、かすかな利害のズレから
全面戦争の運びとなってしまった
戦争に勝敗などない、長引くほどに犠牲と憎悪を増幅させていくだけである
レスランド国内においても長引く戦乱により市井から鉄製の器具が徴発され庶民の不満が鬱積していた
王太子フィメリアは自身の無力さを恥じた
「豊穣の大地の主よ、なにか、なにか、私に力をお与えください……」
祈るような気持ちで考えていると
情報機関から一報がもたらされた
「グランゼンが食糧不足に陥っている」
フィメリアは戦乱を終結に向かわせる一筋の光を見出した
「卑劣だと罵られてもいい、この戦いを終結させられるなら
よろこんで汚名をかぶりましょう」
フィメリアは筆を走らせた
呪文
入力なし
