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これは4人の少女の物語

現代日本の女子校に通う仲良し4人組は突然異世界に召喚されてしまう
その世界では4つの国が大陸の覇権を狙い、常に戦争状態でした

それぞれ別々の国に召喚された少女
その1人は「廊国」という領地の大半が地下回廊になっている宗教国家
4国で一番貧しい国でした

度重なる戦闘による疲弊に加え、疫病と飢饉により多くの国民を失ってなお
教王は奇跡を信じて祈るだけのほぼ無政府状態の国でした

このような国勢でも、国が存続できている理由がありました
それは4国の中でもトップクラスの魔術の存在でした
死者の肉体と魂を操れる独自の魔術はネクロマンシーと呼ばれ
他国にとって最大の脅威になっていました
特に少女はこの才能が特別に高く
敬意と畏怖をこめてネクロマンサーと呼ばれました

魔法を唱えるたび、死者の怨嗟の声を聞き続ける苦痛は耐えがたいものでしたが
ある兄弟により少女は何とか希望を見出そうとしていました
その兄弟は少女のお世話をしていた使用人です
貧しくも笑顔を絶やさない兄弟は、少女よりさらに年下でした
まだ幼い笑顔は少女の心に一筋の癒しとなっていました
しかし使用人の弟の方がある日、病で倒れてしまったのです
そして、弟の為に他国へ薬を求めた兄も瀕死の重傷で帰ってきました

今際に少年は言います
「僕の命と体を使ってください、あなたなら本当に幸せな世界を……」
そして冷たくなった2つの遺体に向かい少女は嗚咽を漏らしながら
この国を平和に導くすべが見当たらないと絶望を嘆きます

その折、教王から少女に勅命が下ります
それは他国の代表を倒せば戦争は終結するという内容でした
最後の望みと感じた少女は2つの小さな魂と共に、平和の為にひとたび顔を上げるのでした

※次の物語は6時間後

呪文

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