AI短編小説…
いつもは投稿作品に変な設定を書き加えている俺ではあるが、改めて短編小説となると難儀な話である。
何故ならば、俺が子供の頃から一番苦手な物は何かと言えば、それは作文なのだ。
小説………。
悩みに悩んだ俺は、近所の飲み屋で良く顔を合わせるおぢさんに相談してみる事にした。
おじさんではない。
おぢさんである。
そう呼ばないと何故か不機嫌になるのだ。
働いているように見えないが何故か金を持っている素性のわからない男だが、飲み屋で良く誰かの人生相談に乗っている。
「よお,ちゃん。痛風は良くなった?何?AI短編小説?AIって言うとアレだろ、呪文とか言うの挿れるとえっちな絵が出るやつだろ。え?いれるの字が違う?おいおい細かい事気にしてたら大物になれないゾッ」
あながち間違ってもいないが少し知識が偏っているようだ。
俺は少し心配になって来た。
「まぁネタになるかは分からないけど、オイラの少年時代の話でもしようか。」
AI短編小説とは関係が無い気もするが、この男は自分の事について語る事が殆ど無いので、俺は少し興味が湧いて話を聞く事にした。
「あれは中学時代…オイラがまだ睾…じゃなかった、紅顔の美少年だった頃の話さ。」
美少年だったと言うのは流石に嘘だと思う。
「幼馴染の母ちゃんが所謂BLってやつが好きでな、いや、あの頃は”やおい”とか呼ばれてたっけ。で、その手の本が家に沢山有ってさ、遊びに行った時にそれを読んでたら、オイラもハマっちゃったのよ。」
…。
何の話を聞かされてるんだ俺は。
「でもその内BLじゃ飽き足りなくなってな、○ぶとか○○族とかも読むようになったのさ。それが今のオイラのヘキ?に繋がってる訳だな。それでその頃、同級生の男子にちょっと可愛い奴がいてさ…」
おいちょっと待て、この話は何処かで聞いた事が…。
ああ…。
以前酔っ払ってる時にこの男に話した俺の過去話だ………。
そうだ、この男は他人から聞いた話を自分の事のように語るおかしな癖が有るのだ。
しかし話した本人に語るとは一体どういう神経をしているんだ…。
いや、そもそも俺の話した事だと言う記憶が無いのか。
「あ、ゴメン,ちゃん。これからちょっと約束が有るんだ。ちょっと今持ち合わせが無いから払っといて。じゃ。」
金が有るのに人に払わせるのもこの男の悪い癖だ。
まぁ今度行き付けのラーメン屋の全部盛りを奢らせてチャラにしてやろう。
さて…。
AI短編小説はどうするか…。
呪文
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